

試練型緊急ミッション、不思議なカカオクッキングが開催されました。


チョコの材料を買いに来ていた王国軍の面々は、街の人々がお菓子の魔物を引き連れたカカオの化け物に襲われているところに出くわす。
見過ごすこともできないので、とりあえず魔物達を退治することに。
人語を話すカカオの魔物は、どうやらみんなに食べてもらいたくて街にやってきたそう。親切な魔女が街に行けば食べてもらえると教えたようで、街に来たものの誰も食べてくれないから無理やり食べてもらおうとしていたらしい。
そもそも魔物がいきなり自分を食べてと迫ってきたら恐怖だし、更に言うなら人々が求めているのはチョコレートであってカカオ豆ではないというところに原因があると王国の面々が伝える。
それを聞いたカカオ豆は、自分を立派なチョコレートにしてほしいと頼んでくる。元々チョコレートを作ろうとしていたわけで、ついでにカカオ豆の魔物も一緒に調理してあげることになったのだった。
カカオ豆とカカオ豆の魔物では調理法が違うのか、全くもって調理ができなかったカカオ豆の魔物。仕方ないので有識者に話を聞くため、カカオの栽培地にやってきた。
魔界カカオを栽培しているのはグレーターデーモン。話を聞くことは快諾してくれたが、魔界カカオが暴走してしまっているから手伝って欲しいという。
チョコの魔物も一緒になって暴れているため、栽培園を守るためにも鎮圧に協力する一行。
グレーターデーモンの感謝を受けて、カカオ豆の魔物の調理について聞くが、グレーターデーモンもカカオ豆の魔物についての知見は持っていない様子。だが、調理についての発想を貰い、普通の調理でダメなら並大抵ではない調理をするという方向性が定まった。
そうして一行の次の行き先が溶岩地帯へ決まったのだった。
カカオ豆をチョコにするのに必要な工程は、焙煎・磨砕、そして砂糖と混ぜて味を調える。
まずは焙煎の為に溶岩で炙ることに。ミア曰く風水的に一番チョコづくりに向いている場所らしいが、難点は魔物達が近くに居ること。
カカオ豆の魔物の焙煎は上手くいってるらしく、焦げていってるのを感じると本人の談。あとはじっくり炙るだけなので、焙煎が終わるまで、魔物の相手をすることに。
溶岩地帯の火力が高すぎて、カカオ豆の魔物に火がついて危うく丸焦げになるところだったが、無事に焙煎が完了し、香ばしくていい匂いがする。カカオ豆も美味しく食べてもらえる時が近づいてきてとても嬉しそうにしている。
しかし一行はカカオ豆が食べられていなくなってしまうのも後味が悪いと思っていたが、どうやらカカオ豆の魔物は身体の一部が残っていれば再生するらしく、一部を残して食べてもらおうとしているらしい。
それなら安心と、調理を続けるため更に場所を移すのだった。
カカオ豆の魔物の磨砕をお願いするため、デモシェフ商会の工場を訪れたところ、インテリデーモンがバレンタインの商機のため、従業員を格安で雇い、原価の低いチョコレートを作ろうとしているところに遭遇。
相変わらず悪い商売を企む、インテリデーモンだが、今回に限っては報酬のチョコに群がった従業員のが悪い気もする。だが、はやりブラックな環境なのは間違いなく、インテリデーモンをとっちめるべく、長時間労働で正気を失った従業員共々ボコボコにする。
過労でへとへとの従業員など相手になるはずもなく、インテリデーモンを懲らしめ、デモシェフに報告することで今回の件は解決。
そして、工場の設備を借りてカカオ豆の魔物はしっかりとペーストになり、ほぼチョコレートになった。カカオ豆の魔物はみんなに笑顔になってもらうため食べてもらいたいと、なんとも殊勝な魔物なのだった。
さて、あとは砂糖を混ぜるだけなのだが、砂糖の輸送ルートに魔界アリが群がっているらしい。このままでは無事に砂糖が輸送できないということで、カカオ豆の魔物を美味しいチョコレートにするためにも魔界アリの掃討を行う。
魔界アリを退治し、輸送ルートの安全の確保もできたので、あとは王都に戻りチョコレートを作るだけになった。
王城にて、一番最初の疑問をノストラが口にする。
親切な魔女に王国に行くことを教えられたそうだが、いったい誰だったのか。
そんな話をしていると、当の本人であるお菓子の魔女モーロンが現れる。
しかし、ここは王城の中。コツコツやっても邪魔をされるなら正面突破で攻めてしまおうとの考えで、乗り込んできたらしい。たった一人、されど災厄の魔女の一人。油断はできない。
とはいえ、流石に多勢に無勢で呆気なくモーロンはお縄になった。
そうして今度こそチョコづくりを進めるため砂糖をカカオ豆の魔物に加えた時、異変が起こる。カカオ豆の魔物が苦しみだしたのだ。なんと、砂糖がモーロンの手によって呪いの砂糖に変えられていた。
そして人々を笑顔にするため食べてもらおうとするカカオ豆の魔物は、人々を支配するため自身を食べさせようとするチョコレートの魔物へと変貌してしまったのだった。
巨大なチョコレートの魔物は人々に自身を食わせ、菓子の奴隷へと変えていた。
全ては、お人好しの王国軍にカカオ豆の魔物を出会わせれば、チョコに調理してくれるだろうというモーロンの策略だったのだ。
カカオ豆の魔物の純粋な想いを踏みにじられたことに怒りを覚え、魔女の企みを阻止するため、人々を救うため、そしてカカオ豆の魔物の暴走を止めるため、王国軍は戦う。
暴走の最中、自身を口に放り込んだ人々が甘すぎて不味いと言っていることに気付くチョコレートの魔物。そんな魔物にミアが説得を試みる。砂糖を入れすぎて不味くなる、そんな初歩的なミスは料理が愛情と言っていたカカオ豆の魔物ならしなかったと。
その言葉を受け、チョコレートの魔物は、自身は美味しく食べられたかったのだとカカオ豆の魔物へと意識を戻すのだった。
チョコレートの魔物が沈黙すると、操られていた人々も元に戻った。
カカオ豆の魔物も粉砕されたチョコの魔物から救出され、今はお詫びに街の修理を手伝っているという。結局よくわからない生物であるカカオ豆の魔物。
チョコレートの魔物を粉砕すると共に、モーロンもとぼとぼと帰っていったようだ。どうやら、ミアの説得かカカオ豆の魔物の純粋さか、美味しさをないがしろにしたこと、目的のために大事なことを忘れていたことに気付きショックを受けた模様。
魔女なりに矜持は持っているってことだろうか。
そうして事態は無事に解決し、バレンタインを迎えることができそうだが、王子はこれから女性陣のチョコに溺れることだろう。
カカオ豆の魔物ってなんなんだよ。