

収集型緊急ミッション、時の監視者と仮面の騎士が開催されました。


時空の歪みを検知した洞窟の調査に来た王国軍。
洞窟の中で倒れている少女を発見し、救助のため周囲の危険を排除する。
少女を救出し、話を聞くとどうやら少女は遥かな過去からやってきたらしい。
少女の名前はフィノーラ、時魔術を扱う技術者だと言う。
その名を聞いたレーヴは、伝説の大魔法使いフィノーラかと驚愕するのだった。
王国に戻り話を聞いてみると、古の叙事詩に記載される、滅びを退けた魔術師団の最後の生き残りにして、いつかこの世界に蘇る大魔法使いその人らしい。
実際は尾ひれ背びれが付いただけで、ただ時の魔術を悪用する輩から正常な時間の流れを守っていた組織の研究者に過ぎず、生き残りというのも、ただ貧乏くじを引いて、洞窟で装置を守る役割を担っただけに過ぎないと説明する。
主に時空間への干渉の副産物、時の反動とも呼ばれる歪みと、その物質化を主な研究分野としていたらしい。
あまりにも複雑な話を理解できないセブンのために、フィノーラは噛み砕いてわかりやすく説明してくれる。
『時の破片』、時空干渉で生じる歪みを安定的に物質化した結晶。これを用いることで過去や未来の事象を操作することが可能になるという、いわば使い捨ての時間遡行機。
この過去や未来を書き換えられる『時の破片』をタイムスリープにより、絶対に手出しできないようフィノーラごと隠していたのだと。
しかし、絶対不可侵のタイムスリープ装置に外部から干渉してきたやつがおり、装置は破壊され、『時の破片』は周囲に散乱し、危うくフィノーラも死ぬところだったと。
安全装置が誤作動したらしく、襲撃者が持って行ったのは一部で、残りはランダムな地点へと放出されてしまったらしい。
『時の破片』を狙う襲撃者を野放しにしては、全ての時代の危機であり王子達としてもフィノーラに協力は惜しまない。
まずは、フィノーラの協力者の心当たりに会えれば強力な助っ人になってくれるだろうと、過去の約束をあてに訪ねることになった。
道中、当たり前の疑問が浮かぶ。
フィノーラが生きた時代は一千年前であり、協力者はエルフやヴァンパイアのように長命種なのかと。
しかし、そんなことはなく人間だと。それならば、もうとっくに死んでいるのではないか。
本人はとっくに死んでいるだろうが、フィノーラがある約束をしたのだという。
フィノーラが目覚める時、即ちタイムスリープ装置が破壊され、何者かが時空に干渉しようとした時に備えて、子々孫々に協力者を残しておくと。
話の最中、その約束が守られていると証明するように約束したアヴリックの後継者の
私兵であろう機械兵が立ちはだかる。
姿を見せた少女は、目視で発見したこちらを軍隊並の武装集団と認識する。そして、タイムリープ装置の警報が鳴ったことと合わせて、こちらをその元凶だと勘違いして襲い掛かる。
話を聞いてくれるような状態では無いので、一旦無力化することに。
機械兵を無力化され、賊にやられてしまったことを先祖やフィノーラに謝罪している少女こそ今代のアヴリックだった。
そのフィノーラが目の前に現れ、現状を把握するが、協力を拒むアヴリック。
事情を聴くと、アヴリックはまだ半人前であり、技術の全てを伝えられる前に祖母も母も無くなってしまって役には立てないと消沈する。
しかし、先ほどの戦闘を見ていたアルレットは先代から引き継いだ機械兵以外にも技術体系の異なる機械兵がいたことに気付いており、アヴリックが十分な技術力を持っていると励ました。
アルレットの偉業ことを知っていたアヴリックはその言葉によって自信を取り戻す、とまでは行かなかったが、同行してくれることになったのだった。
アヴリックを連れ、北の大国の衛星都市に移動した一行。
時空の歪みを検知し、ここまで来たものの、アヴリックの観測装置で詳細な場所を調べようとしても、全てを継承できていない当代のアヴリックは装置の出力の上げ方がわからない。
おおまかな位置は把握できているので、そのまま進めばいずれ見つかるだろうというところで、遠くから地響きのようなものが聞こえる。
遠方から黒冠を背負った魔物の群れが迫って来ていた。
街の人々を建物内に避難させ、魔物の群れの迎撃態勢へと移る。
魔物の群れを撃退したが、自身が役に立ってないと落ち込むアヴリック。
フィノーラの励ましや街を守ったことによるシビラからの感謝を受けるが、やはり卑屈な様子は変わらない。
タイミングの悪い魔物の暴走、それは即ち今回の襲撃者にとっては都合のいい暴走である。この魔物の暴走は襲撃者のせいではないかと推測するユージェン。確証は無いが可能性は高いため、用心して先へと進むのだった。
王子達が進軍している先ではズィズィーとラシュマシュが会話をしていた。どうやら、二人は今回の襲撃者に協力はしているが味方というわけでもないらしい。
そうこうしている内に2人と王子達が遭遇する。
ただものではない気配の2人を見たオーシェンは王子とシビラに下がるように進言する。



唐突な二人の名乗りに唖然とするオーシェンだったが、それはそれとして二人が手にしている『時の破片』を返すように要求する。
しかし、むしろ『時の破片』を要求されてしまう。
どうやら、言葉は通じても会話をさせてくれないタイプの二人。こちらをディアスと倒した人間とわかったうえで戦闘を仕掛けてくる。
こちらの強さを体感し、ズィズィーは興が乗ってきたようだが、ラシュマシュがこれ以上やると殺し合いになってしまうので、王子達の敵にはなりたくないとズィズィーを制止する。
そして撤退しようとする二人の正体をフィノーラが尋ねると、正体を知りたければ追いかけてこいとし、敵にはなりたくないと宣言し『時の破片』を残し、姿を消した。
邪魔をしたいのか手助けをしたいのか、はたまた引っ掻き回したいだけなのか、真意はわからないまま、とにかく二人を追うことにするのだった。
先へ進むと、どんどん時空の歪曲が酷くなっていく。つまり『時の破片』の密度が高くなってきたということ。即ち、件の犯人はもうすぐそこに迫っている。
進んでいく道中、フィノーラは王国に時の亜神クロノシアがいることに驚いていた。当のクロノシアは何か違和感を覚えているようだ。しかし、魔術の行使があればクロノウィッチ達が気付くはず。魔力ではない、別の要因。時間をもう一度、やり直させられているような違和感が拭えないクロノシア。
権能外の技術によるものなのに違和感を感じ取ったクロノシアに対し、称賛しながら現れた謎の仮面の男。
ついに襲撃犯の元に辿り着いたのだ。
フィノーラを殺し損ねていたことを知った男は、計画の邪魔をされないために今度こそ命を奪おうとしてくる。既に周りは敵に囲まれていた。
フィノーラの安全はアヴリックに任せて、戦闘が始まる。
襲い来る仮面の軍勢と黒冠の魔物。どうやら仮面の男が魔物達を呼び寄せていたようだ。そして何かしらの条件を揃えたらしき仮面の男は、恨みは無いがフィノーラの命をどうしても奪いたい様子。
それに対し、せめて名乗れと、そして名乗れば、自分の親友の後継者が必ず首を取りに行くと気丈に振る舞うフィノーラ。
仮面の男が名乗った名前はエンキドゥ。
エンキドゥがフィノーラに手を掛けようとしたその時、アヴリックがブチ切れた。そしてその覚悟に呼応するように機械人形が神器機関を起動させた。
継承者が無能だと聞いていたエンキドゥは、当代のアヴリックが神器機関を起動させたことに驚いていた。そしてブチ切れて、汚い言葉を吐くアヴリックを見て、性格は正反対という言葉。エンキドゥは過去のアヴリックのことを知っているのだろうか。
乱戦の中、フィノーラの傍まで来ていたエンキドゥ。狙いは『時の破片』を共鳴させることだったようで、『時の破片』の力でどこかへと飛ばされてしまった。
とある時代のとある戦場。
そこでは砦に防衛線が張られていたようだが、門が突破され絶体絶命の場面。
そこには過去のエンキドゥもいた。生きる意味を失い、死に場所を求めていた時にたまたまそこに落ちたてきたらしい。
その戦場のど真ん中に転送されてしまった王子達。
こちらに敵意が無いことを伝えても、相手は問答無用で襲い掛かってくる。
迎撃を済ませた王子達の前にエンキドゥが再び現れたので目的を問うと、歴史を作り変えるために必要な要因をひとつずつ、揃えているだけだと答える。
そして、クロノシアは違和感の正体に気付く。『時の破片』を使えば、クロノシアに観測されることなく、時間を書き換えられるのだ。
エンキドゥの目的は、転送された先の時代のその場所に『時の破片』を残していくこと。
エンキドゥは何度も繰り返しており、今回ようやくそれが成功したという。
王子達と共にいるフィノーラを見た時の『今回は殺し損ねたか』というエンキドゥの言葉は何度も『時の破片』を襲撃して奪っていう行為を時間を遡り繰り返していたということだろう。
『時の破片』を残し、再び『時の破片』の力で自らと王子達を未来へと返すエンキドゥ。目論見を封じるために、止めようとするフィノーラだったが、時の魔術とも、次元転移とも異なる『時の破片』の力の前では無意味だった。
--過去のエンキドゥは転移魔法とも違う、見たことのない力で王子達が消えたのを見ていた。そして、残された『時の破片』がその何かを引き起こしたということに気付く。『時の破片』を使い、やり直せるかもしれないと希望を持つのだった。
未来(現代)の北部戦線の近くの廃村へと転送された王子達。
近くから戦闘の音が聞こえており、どうやら戦場の近くのようだ。現状を分析していたシビラの前にトレシアが現われる。
状況を聞くと、なんと仮面の騎士団及びラシュマシュ、ズィズィーの両名の手勢と戦闘中であり、北部城塞を突破した魔物もおり、王国にも支援要請をしているという。
しかし、伝令が届く前なのに目の前に王子がいることに戸惑うトレシア。
既に歴史は書き換わっており、戻ってきた未来は、過去へ行く前の未来とは既に異なってしまっているようだ。戦場にいるズィズィーとラシュマシュも自身の記憶になんとなく違和感を覚え、エンキドゥの目的が果たされたことを感じ取ったよう。
フィノーラは歴史改変を止められなかった事を悔やむが、今はそんなことよりも目の前の軍勢を押し返すことが優先しなければならない。
王子達の協力もあり、敵を撤退させることに成功した北方戦線。
敵の深追いはせず、一度城塞に戻り歴史改変により何が起きたのかを確認することに。
時の亜神クロノシアによると、先の本来起きなかった戦闘のような、ほんの小さな乱れは生じたが、それは時間移動の副産物のようなものであり、驚くほど何の変化もなく、元通りの世界、元通りの時間に戻ってきたのだと。
エンキドゥのおこなった歴史改変はこの世界を書き換えるものではなかった、ということだ。
歴史に影響を与えない。誰にもその変化を感じさせない。例えば、歴史上の誰かの運命を、ほんの少しだけ変化させるような改変だろうとクロノシアは言った。
その変化を周囲に悟られなければ、歴史の変化そのものも、観測されることは無いのだ。
『時の破片』は今の時代に戻って来てからは著しく出力を落としており、エンキドゥが既に歴史改変の力を行使したのは間違いない。
敵は北部城塞より更に北、人類の生存圏への向こうへと撤退していった。しかし、全てを解明するには敵を追いかけるより道は無いのだった。
--過日、東の国
定期連絡会が終わり、恒例の大宴会を開催しようとしていたところに、山ン本五郎左衛門と双璧を成したアヤカシの王、千年戦争を戦った大妖怪であり英傑が一人、神野悪五郎が姿を見せる。
そして、いきなり刀を抜いて五郎左衛門に襲い掛かってくる。
どうやら、他の英傑達とは喧嘩別れだったようで、止めようにも気まずいらしい。
英雄王を殴り飛ばし、ありったけの罵声を浴びせ、中指を立てながら王国に絶縁状を叩きつけたのは、後にも先にも悪五郎ただ一人だという。
その原因は左衛門にあるらしく、とある約定を破ったこと。
しかし、今はその約定を守るには時期が悪い、見届けたい未来があるとし、断った。
ならば、その大元である王子を叩き斬って、無理にでも約定を果たさせようとする悪五郎だったが、今や王子の周りには多数の英傑がおり、如何に英傑が一人であろうとも、その包囲を突破するのは不可能。
ならば、再びその約定を延期しようと賭けを申し出る左衛門。
左衛門が勝てば、約定はまた百年延期だと言い、悪五郎はそれに乗った。
妖怪の賭けと言えば、如何に人間を驚かせたか、そうして悪五郎と五郎左衛門の賭けが始まった。
大妖怪である悪五郎に対し、畏れる様子の無い王子の胆力を認め、今回の賭けは引き分けということで矛を収める悪五郎。
元々左衛門と悪五郎はアヤカシの王の座を懸け争った、好敵手にして親友だったが、王を決める勝負の最中、左衛門は英雄王への助力を決断し、悪五郎との競争から降りてしまった。そんな左衛門を追って、悪五郎も千年戦争に参戦し、妖怪を率いて大暴れした。
だが問題は、千年戦争終結後に神獣ヤマタノオロチが突然暴走を始め、東の国が存亡の危機に瀕してしまったため左衛門が自らの肉体を楔として神獣を封印にしたこと、そしてそれを悪五郎に何の相談もなかったことにあった。
悪五郎は元々人間寄りの妖怪ではなく、人間の為に自分や左衛門が犠牲になることなど
悪五郎には到底容認できなかった。事後報告を受けた悪五郎は無二の親友と好敵手を人間に奪われたようなものであり、怒り狂ったのだと。
そもそもの約定というのは妖怪の王の座を懸けた決着だった。
ただ、左衛門がちゃんと話をしていたらここまで拗れる話でも無かったのだという。
悪五郎は反対するに決まっているが、それでも話すべきだったと。左衛門が神獣を封印した後、悪五郎は泣いていた、だからこそ英雄王も黙って殴り飛ばされた。英傑の仲間たちに、この件は左衛門が完全に悪いので次回謝っておけと言われ、左衛門も渋々承知するのだった。
さて、歴史改変、というか誰かしらの復活を予感させる展開になってきましたが、新たな強敵が立ちはだかりそうです。
しかし、ズィズィーとラシュマシュのような世界を引っ掻き回すのが目的みたいな、愉快犯系は珍しいですね。今後どんな展開になっていくのか、いったい誰が復活したのか、エンキドゥは何者なのか、楽しみにしましょう。