試練型緊急ミッション、星降る黎明が開催されました。
11周年記念ミッションとなります。
報酬も豪華にブラック二人。
要塞宮殿へ乗り込むため、ドーンブリンガーの最終チェックを進める王国軍。
当然、ドーンブリンガーの発進を阻止すべく、天界から軍勢が送り込まれる。
そして、それはドーンブリンガーに向けてだけでは無く、物質界全土へ向けてだった。
天界は物質界の都市を人質にするつもりだったのだろうが、ヒューブやゼクメト等の亜神、オルカレクス、デーモン達、ガオレオンや帝国軍、英傑が一人、フィアナ騎士団のフィネスが約束を取り付けた物質界の協力者たちにより、その計画は失敗に終わる。
一度は戦いから離れていたフィネスだが、フィアナ騎士団の一員としてここでも動かないのは如何なものかと、表舞台に戻ってきてくれたようだ。
協力者には女神ケラウノスまでおり、どうやら広域結界をヒューブらと協力して張っていてくれていたらしい。
そうして、ドーンブリンガーに迫る軍勢を追い払った王国軍、要塞宮殿突入部隊は船へと乗り込む。
地上はフィネスと、物質界の協力者たちが守ってくれる。
後顧の憂いなく、王子達は要塞宮殿へ向かい飛び立つのだった。
順調に航行し、天界との境界線を突破したドーンブリンガーだったが、ここでも天使たちの妨害を受ける。
ドーンブリンガーに積み込んだ、古の技術の結晶、ダイオージが出撃し、必殺のダイオージブレードを振りかざし、王子達と共に戦う。戦いの中、天使達が飛行装置に取り付き、捨て身で飛行装置の出力を低下させていた。
しかし、ダイオージがこのまま出力を上げ、離脱をはかれと言う。ドーンブリンガーの出力にダイオージの試作型ブースターの最大出力が合わされば、天使たちの妨害を振り切れるというが、それは即ち上昇時に置いて行かれたダイオージが敵に囲まれ、更に最大出力を出した試作型ブースターは壊れ、ダイオージは墜ちてしまうということ。
ダイオージとて無謀な策を立てているわけではなく、アンナホープネス達の救援が来ているので、遠慮なくその手段を提案しているのだ。
ドーンブリンガーと試作型ブースターの最大出力を合わせ、船は星の力、重力から抜け出すのだった。
藍色の空へと辿り着いた王子達。
そこでは要塞宮殿が既に起動しており、物理的、魔力的に空間を遮断する魔力障壁が張られていた。それを破る手段は用意してあるが、それまで時間を稼ぐ必要がある。
天空の果て、そこは人が棲むような環境ではない。しかし、確実に討って出てくるガレア達に対抗するため、王子は船の外へ出て迎撃の準備を進める。
迫りくる天使達と戦う王子達の前に、遂にガレアが姿を現し、王子に語り掛ける。
『全てを救うことなど、不可能』というガレア、『だから諦めるのか』と返す王子。
未来を諦めた者と、未来を信じている者、両雄がぶつかる。
ガレア曰く、理想を唱え、それを実現し続け、いつだって凡人の努力を才能で踏みにじる存在、ユリクセスのような存在が時代を進め、誰かを殺してきた、と。それに対し、ユリクセスは人類の無鉄砲なところ、瞳を輝かせて、明日を語る姿は嫌いじゃないと返し、続けて放った言葉がガレアの心を折った。
『お前のことも嫌いじゃなかった。思想家では無く、誰かを救うために、戦士であろうとしたお前のことは』
王子は理想のために自身を危険に晒し、尽力してきた。それをあたかも理想を語るだけかのように言うガレアにユリクセスも思うところがあったようだ。
そうして、ガレアは軍略家でも思想家でも無く純粋な戦士となり、王子達に襲い掛かってくるのだった。
障壁の突破のための計算が完了し、あとは実際に行動を起こすのみ。
その方法はドーンブリンガーが10回ほど爆散するような手段だったたが、それを回避する手段が奇しくも千年前の魔王決戦の際にエフトラが行ったことの応用で、魔力分割による超過出力砲弾の連続発射で解決できることがわかり、再計算が行われる。
王子達は引き続き発射準備が整うまでドーンブリンガーの防衛を行うが、そこに指揮官としての立場を捨て、純粋な戦士となったガレアが再び姿を現し、王子達と相対する。
戦いの最中、ドーンブリンガーの準備が完了し、魔力砲によって要塞宮殿の障壁はついに破壊された。だが、その負担は許容量を超えていたようで、ドーンブリンガーは中破し高度を落として行くが、一時戦線を離脱し応急自己修復をして、撤退のその時までに現在の空域に戻ってくることに。
あとは立ちはだかる王子達が辿ったかもしれない過去、ガレアを打ち倒すのみとなった。
人は一人で出来ることには限界がある。ガレアは誰かを頼るべきだった、そして誰かの涙を拭うために、王子のことも助けに来るべきだったのだ。
そんなガレアを打ち倒した王子は手を差し伸べる。
だが、ガレアはその手を取るわけにはいかないと酷い言葉を浴びせてしまったことに謝罪し、王子とユリクセスに別れを告げ、自ら星に墜ちていった、助からないと理解しながらも。
要塞宮殿へと突入した王子達だったが、歴史の観測者こと詩人のホルミースの足止めを喰らう。名目はディアスへの義理とのことだが本心は別にあるようだった。
そして、満足行くまで詩を歌ったホルミースはあっさりと王子達を先へと通した。
ホルミースが歌った詩、それを聞いたラピスは崇める神のためのものではなく、己の使命に殉じた男への鎮魂歌と受け取り、会話を交わす。そして、王子の敵となるならば手を汚すことも厭わないとし、敵か味方か問うのだった。
ただ、ラピスは間違っていた、まだ人の心を理解しきっていなかった。ホルミースの詩は鎮魂歌などではなく、戦い抜いた英雄を称える歌だったのだから。
要塞宮殿内部にて、天使ラムイエルがディアスにホルミースの離反について報告していた。しかし、もとより臣下では無いから離反などではないと責める様子も見せない。
そんなディアスにラムイエルは質問をした。
どうして眠りにつく前に、彼ら―自由を愛する亜神、戦場を求める者、理想を捨てきれぬ者、詩歌に命を捧げた者―を集めさせたのか。
それは、彼らが英雄の敵として相対することを求めていたからだと言う。
神たる者は、他社に何かを委ねず、何かを願うこともない。真なる神とは、願いに応える者故だと。
遂にディアスの元に辿り着いた王子達。
人の意志を束ねただけの力で、世界の法則を書き換えた王子の輝きに、人類の輝きを見たと語るディアス。
世界を変えられる力が己にあると思うかと王子に問う。
分からない、だが、諦めるつもりは無い、と答える王子。
ディアスをして敵にしておくには惜しい、王子ならば世界を変えることができると思っていると言わせるが、そのためには人の器であり続けてはいけないとも告げられる。
人は愚かであるから、王子が人のままであれば、悪意のある者がある種の勘違いをしかねない、嫉妬と悪意の火種にはそれだけで十分なのだ。そしてその小さな火種が元で、世界は幾度も滅んできた。
しかし、それでも王子は人のままでいなければいけない。
けれども、神の庇護を失えば人が過った時に正す者がいなくなる。
過去に王子は破滅を迎えた世界を見たことがある。だからこそ、人が過つと簡単に世界が滅びてしまうことも理解している。
ディアスは言った、王子の選択肢は二つ、ディアスの手を取り創造神を継ぐ、もしくは
ここでその旅路を終えるかだと。
王子はそのどちらもディアスは望んでいないだろうと返し、その返答に満足したディアスは全力、つまりは三神器を以て王子達に相対する。
三神器の力は人智、いや神智すら超える力で、絶体絶命かと思われたその時、ケラウノスが戦場に姿を現すのだった。
かつて人類を滅ぼそうとした三女神が一柱ケラウノスは、人に可能性を見出したがゆえに人の側に立ち、人を愛するがゆえに微笑んだ。そして、王子に人の力を以てディアスを打ち倒して見せろと、自身の魂を魔力に変え王子が持って行ったケラウノスの神器に注ぎ込み、神話の夜を終わらせることを願って消えていった。
王子を神にするのではなく、己を武具として委ねたケラウノス。
しかし、最後の戦いこそは紛れもなく王子とディアスだけの戦いなのだ。
神ならざる身をもって、神たるディアスを討とうとする王子。
そして、要塞宮殿の封印が解除され、世界の存続と滅亡を担ってきた終焉の雷ことディアスの権能の真なる姿、終焉要塞ゼウスにて最終決戦が始まる。
終焉要塞ゼウス、どんな歴史書にもその名は残っていない。
それもそのはず、その要塞が目覚めるのは、時代の終焉の時。滅びた世界には記録は残らないのだ。何度も滅びを繰り返した大地に地表全てを焼き尽くした雷霆の痕跡だけが幾重にも折り重なって、刻まれているのみ。対抗策など誰も知るはずがない存在、それが終焉要塞ゼウスなのだ。
ケラウノスが残してくれた雷神の祈りの力も借り、本当の最終決戦が始まった。
最初に姿を見せたのは天使ギガエル。ギガエルの口から語られたのは、終焉をもたらす最終兵器はまだ発動には至っておらず、星を焼き尽くすには異なる星の力が必要となるということ。そして、天使とは神の力を分け与えられた、いわば力の結晶。天使達の死をもって、新たな星が生み出され、ゼウスの鍵となること。天使の命は、既に炉にくべられている、だから王子の手で、天使達を終わらせて欲しいと。
次に現れたのは天使アラエル。鳥神、神がいないことに絶望したアラエルは、もうこの世界に存在する理由が無いと言う。パリオスによる励ましも虚しく、アラエルの魂も既に炉にくべられてしまっていた。
そして、最後までディアスに付き従う、ディアスの創造物であるラムイエルが現れる。ラムイエルが人間を理解しようとしたのはディアスがそう望んだから、選ぶ道は最初から一つと言い、自身の命を要塞宮殿ゼウスに捧げた。
新たな星が生み出され、終焉要塞ゼウスの発動準備が整った。
進む道は二つ、そのどちらも変革は避けられない。
ディアスが勝利し、地上の悪しき者を焼き払い、諦観と停滞の世界が始まるか、王子が勝利し、次なる世界を歩み始めるか。
そう語るディアスに、王子は神も変わることができると気付いてるはずだと言葉を交わす。それを一蹴するディアス。
神の物語を終え、人の歴史を始めんとするため、人の力で終焉を乗り越えられるという証明のため、王子はディアスに挑む。
仲間たちの力、そして王子自身の力で、ディアスを打ち倒す。
ディアスは全てを王子に託し、そして王子もディアスの願いさえも背負っていくと宣言する。
崩れ始めた終焉要塞は、新たに生まれた星の概念となり地上へと降り注ぐ。
そして、王子達が離脱した後に、力を使い果たしたディアスの前にケラウノスの残滓が姿を見せた。そしてひと時の会話を終え、少しくらいの手助けとして、最後にひとかけらの祝福を与えるのだった。
決戦から数日後、終焉要塞の流星の調査の第一報告があがる。どうやら落着地点で、少々不可解な事件が発生しているようだ。
報告の最中、街にゴブリンが現われたので、街で歌っていたホルミースにも協力をしてもらい対処に当たる。多数のゴブリンが街に駆け込んできたが、その後ろから巨大なゴブリンが現れた。どうやら、ゴブリン達はその巨大なゴブリンから逃げてきていたようで、そこに天使の輪と翼を持つゲイザーも現れ大パニック。
見覚えの無い二種の魔物を退けた王国軍。どうやら流星との関連性をまさに調査中とのことだが、終焉要塞ゼウスでのやり取りを考えると、この世界の何かが少しだけ変化したんじゃないかと推察される。
夜空を流星が飾り、神話の夜は終わり、暁を迎えた。
世界の移り変わり、星降る黎明と名付けられたのだった。
11周年記念ミッションにてついに大神ディアスを倒し、神話の時代が終わり新たな時代が始まりました。
魔物の活性化、新種の魔物の登場、世界はこれからどうなっていくんでしょうね。